2012年御翼11月号その2

愛に関する4つの教訓

 最近、アメリカでの調査によると、成長している教会の共通の要素は「教会の中に愛に溢れた雰囲気があること」であるという。調査に協力した教会の教会員が、「愛が溢れている」という答えが多かった教会は伸びており、そうではない教会はあまり伸びていないことが判明した。成長している教会には「愛に溢れた雰囲気」があるということなのだ。教会が真の交わりを保ち、互いに心から愛し合い、裸の付き合いができるほどの信頼関係が築かれているのなら、成長する。 教会は、裁き合う人々の集まりではなく、互いに愛の配慮を行うキリストの体である。以下は、リック・ウォレン牧師の著書『人生で一番大切なこと』からである。

愛に関する4つの教訓
 

コリント第一13:7「すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」には「愛に関する4つの教訓」が教えられている。

  1. 愛はすべてを覆う(新共同訳では「すべてを忍び」)
     この「覆う」と訳された言葉には、「沈黙をもって覆う(Cover over with silence)」という意味がある。真の友人とは、相手の話を親身に聞き、聞いた内容を決して口外しない人のことなのだ。教会内の交わりや友人関係を破壊する最大の原因は「噂話(ゴシップ)」である。神は噂話を姦淫や殺人と同レベルの罪に列挙しておられる。なぜなら、噂話は教会を破壊する最大の要因となるからである。「愛は覆う」とあるが、「覆う(守る)」ためには、その噂話を止めることが必要なのだ。
  2. 愛はすべてを信じる
     この「信じる」という言葉には、2つの意味があり。一つは、「互いを信じる(Believe in each other)」、もう一つは、「互いのために信じる(Believe for each other)」である。すぐに人を信じてしまう人を「騙されやすい人」と言うこともあるが、裏を返せば、普通より人を愛することのできる人なのかもしれない。愛とは相手を信じることだからである。
     私たちはまた、相手のために信じるようにも教えられている。何も信じられずにいるようなときに、自分の代わりに神を信じて祈ってくれる仲間を、私たちは必要としているのだ。そして、だれかが弱っているときには、今度は私たちが祈って支えることによって、この愛を実践することができる。私たちが必要としているのはそのような愛の共同体である。
  3. 愛はすべてを期待する
     愛には、喜びに溢れた期待が伴う。「期待する」という言葉には、「期待を込めた祈りをもって待ち望む(Holding on praying expectantly)」という意味があるのだ。真の友人は相手の最善を願うものであり、友情の真価は相手の成功を喜べるかどうかに表れる。友人関係や夫婦関係を成功させる鍵は、「相手の成功を共に喜ぶ」ことにある。
  4. 愛はすべてを耐え忍ぶ
     愛とは、すべての人が見捨てるような状況にあっても、変わることなく傍で支え続けることである。人生のどん底に行き着いてしまったときこそ、だれが本当の友人であるかが明らかになる。真の友人は、どんなときでも、あなたの状況を敏感に感じ取り、理解し、状況が良くても悪くても支えてくれるものなのだ。献身の伴わない愛は、愛ではない。真の友情は、コミットメント(相手に対する献身)から始まる。
     クリスチャンになるということは、「一人の信者」になることではなく、「神の家族の一員」になることなのだ。教会の一員になるということは、ただ礼拝に「参加する」のではなく、教会という神の家族に「献身する」ということでもある。クリスチャン生活の第一歩は、キリストに献身することから始まる。次に、教会の一員となって神の家族に献身し、さらにスモールグループに献身することによって霊的に成長していくのだ。
     他の人のためにできる最も大切なことは、イエス・キリストを紹介してあげることである。ある教会では、教会に初めて足を運んだ人の80%が、「友人や親戚に誘われて来た」と答えている。たとえば癌を患っている友人がいて、もしあなたが画期的な治療法を知っていたら、黙っていることはできないはずである。イエス・キリストは、私たちの罪の問題に対する唯一の解決策を持っておられる。世の中は、孤独な人たちで溢れている。すべての人が、真のつながりを体験できる人間関係を求めている。人々がキリストのもとに導かれる最大の理由は「友情」なのだ。
  5. 、もしあなたが画期的な治療法を知っていたら、黙っていることはできないはずである。イエス・キリストは、私たちの罪の問題に対する唯一の解決策を持っておられる。世の中は、孤独な人たちで溢れている。すべての人が、真のつながりを体験できる人間関係を求めている。人々がキリストのもとに導かれる最大の理由は「友情」なのだ。

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